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国連番号に関連したオレンジブックとは

オレンジブックとはいろいろな訳され方がありますが、危険品の世界で使われている場合、国連にて制定されている「危険物輸送に関する勧告」のことを意味しています。これは国際連合危険物輸送勧告ともいい、原文では「UN Recommendations on the Transport of Dangerous Goods」となります。国際的な危険物輸送におけるバイブル的な存在のルールブックです。

危険品は安全上の理由から、取扱方法、梱包方法、輸送方法等についての基準が必須となりますが、国境を跨ぐ貿易において、国が変わるとその取扱いのルールが変わってしまうことがあり、些細な誤解等から重大なトラブルにつながることもあり、国をこえた統一的なルールが求められていました。これには何が危険品となるのかについて明示されている危険物リストから、その危険性、品名、使用可能な容器や運送方法、混載方法、積載方法などについてのルールが含まれます。こうしたなか、国際連合の専門化委員会にてこれを統一したルールが作られ、そのルールがこのオレンジブックと呼ばれる国際連合危険物輸送勧告のことです。

このオレンジブックをもとに海上輸送の場合はIMO(国際海事機構)がIMDGコードと呼ばれる各種危険品の輸送規則をルール化したものを制定し、航空輸送の場合は、ICAOによる「航空機による危険物の輸送の技術指針」が制定されています。実務上、航空輸送の場合にはこのICAOによる指針をベースにしたIATAの危険物規則書(DRG)が国際的に運用されているルールとなります(内容はICAOの技術指針とほぼ同じ)。

つまるところ、オレンジブックが危険物輸送が国際輸送におけるルールのベースにあるものとなります。実務上はこれをもとに輸送モードごとに制定されている前述のルールをもって運用されています。

危険品の輸送というのは、船と航空機など輸送モードが違うと安全基準等も変わるため、このようにルールについてもそれぞれについて制定されていますが、そのすべてのベースにあるのがオレンジブックとなり、整合性が保たれています。事故等の発生を受け、基準が変更されることや産業上多用されるようになった危険物に対応するため等、内容については、適宜改定がなされているため、手元には常に最新版のものを置いておきたいところです。